2024.03.12 お知らせ
お釈迦様が亡くなられた日とされる
旧暦2月15日におこなわれる法要「涅槃会(ねはんえ)」
この涅槃会で団子を撒くのは、富山・石川・福井・長野・新潟等の
北信越地方のお寺の伝統行事となっています。
このお団子は托鉢でいただいた浄財をもとに
米粉とお湯だけで作られています。
富山などでは丸いお団子が多く、
石川の能登方面は犬やへびの形をしたものもあるそうです。
ここ武生地域ではお釈迦様のおみみを模した
「おみみだんご」として親しまれています。
またこのおだんごの色は仏教の思想を表しており、
緑・黄・赤・白・紫の五色で作られるところはありますが、
霊泉寺では4色でつくっています。
「食べると無病息災、持つと魔除け蛇除け、おすそ分けをすると家庭円満になる」
と伝えられています。
涅槃会では八十歳の臨終を前にした釈尊が最後に行った説法、
いわば遺言とも言うべき経典の『仏遺教経』という少し長いお経を読経します。
釈尊は49年間におよぶ伝導の中で人々の幸せを願って
五千四十余巻の経と八万四千の法門を説かれましたが、
その結論というべき内容が『仏遺教経』に集約されていると言える
大変ありがたいお経を読ませていただきます。
また仏教は「仏道」とも呼ばれます。
お釈迦様が人生をかけて説いた
どうすれば幸せに生きていけるのか。
その結論ともいえるお経に触れていただければと思います。
どうぞ春の訪れを感じていただくとともに
また新たなお寺の一面も発見していただければと思います。
どうぞお参りください。