2024.05.09 お知らせ
霊泉寺は1484年に(文明16年)越前守護であった斯波義敏公の菩提寺として開基されました。
今年で540年を迎えます。
本堂でお経を読ませていただくと何とも不思議な気持ちになることがあります。
540年前に斯波義敏公もお経を読み、
またその時代に生きていた方もお寺で手を合わせ何を思っていただろうか。
私も今同じように手を合わせお経を読んでいるとタイムスリップしたような感覚になることがあります。お経を通じて先人たちと会話をしているような気持ちになることがあります。
お釈迦様は「縁起」ということを説かれました。
今まさに「ご縁」ということをひしひしと感じています。
お寺が540年も続いてきたのは先代や先々代、その親や兄弟、そのまた親、おじいちゃん、おばあちゃんや檀家の方々、また檀家以外の地域の方々によって受け継がれてきています。
親が私を生んでくれたのも、健康でいてくれたから。
健康でいるために食事を摂り、その食事は農家さんが米を植え、漁師の方々が船を出して魚を取る。
米は太陽や土、雨が無いと育つことはできません。魚もしかり。
そうやって食をはぐくんでくれた山川草木すべて繋がって生かされています。
ただ単に540年続いてきたわけではありません。
様々なご縁がひとつになってできたものだと改めて感じます。
縁起というのは
「原因があって結果がある」ということをいいます。
結果には様々な原因があって、
それは縁によって良い結果にも悪い結果にもなる。
そのことを「因縁果」というんだよ。
と教えていただいたことが身に沁みます。
開山忌法要
5月19日(日) 13:30~
ぜひお参りください。