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2025.05.01 日々のこと

草取り と 悟り

冬の寒さの気配もすっかりと消えて

桜の花も落ちて次の季節の足音が聞こえてきます。

ただその前にこの季節、どうしてもしないといけないことがあります。

 

 

 

そうお掃除です。

 

雪に覆われて見えなかった草木たちが一気に目の前に現れてきます。

 

これを何十往復もかけて少しづつ少しづつきれいにしていきます。

 

苔のエリアはどうしても機械に頼るわけにはいきません。

 

ひたすら手で取っていきます。

 

掃除が嫌いではありません。
むしろ好きな方ですがこの広さと量になると
修行が足りない私は正直だんだん嫌になってきます。

 

ただ草取りをしていると

草花はすごいなぁと感じることがあります。

 

 

 

たんぽぽなんかは少し大きくなってしまうと
しっかりと根が張ってしまってなかなか抜けない。

 

私たちの頭の中と同じだなぁと思います。

 

いろんなものを考えすぎてしまうと、
根がこんがらがってなかなかそこから抜け出せない。

 

逆を返すと、一度しっかりと根を張ることができれば

しっかりとした土台になってなかなか抜けないし、倒れない。

 

いずれにしても根は地中に埋まっているので、見た目ではわからない。

人からの見た目ではなく、人から見えない部分が大切なんだなぁと。

人間の心も他人から見ることができないので、

見えないものが大切なんだとつくづく感じます。

 

ハート形のわらびがありました。笑。

ほんとうにいろんな種類があって、それぞれがただそこに咲こうとしている。

たんぽぽはたんぽぽとして

へびいちごはひびいちごとして

どくだみはどくだみとして

 

ほかの誰かになろうとすることもなく

ただそこに咲こうとしています。

 

お釈迦様は「生きることは苦しみ」だと解きました。

 

人は草花と違って、

誰かに、何かになろうとします。

 

努力をし、頑張ったら何かに、誰かになれると
よく聞いてきましたし、教えられたような気がします。

 

たんぽぽがわらびになれるように努力を仕向けられます。

「頑張れ」と「頑張ったらなれる」と。

 

はたしてそうでしょうか。

たんぽぽが頑張ったらわらびになれるのでしょうか。

 

 

そうやってなれないものになろうとすると苦しみが生まれます。

 

努力することはもちろん大切ですが、

それでも人との差を感じると苦しくなります。

 

苦(く)=苦しみは
差(さ)=人とのを感じことから生まれます。

 

差(さ)を
取(と)ると

 

苦しみが無くなります。

 

差を取るんです。

「さ」 を 「とる」 んです。

 

「さ」「とる」んです

 

 

 

 

さとる=悟るんです。笑。

 

 

苦しみを無くすには人と差を取るんです。

 

 

苦(く)は差(さ)を取る(とる)んです。

く さ とる

草取るんです。笑。

 

そう、草取りをしながら
苦は人との差を感じることで生まれるんだなぁと

 

自分は自分らしく、誰かに何かになろうとせず

そこにただ懸命に咲いていればいいのだと

 

草取りは悟りの一歩なんだと
自分の心を奮い立たせて草取りに励んでいます。笑。

 

草取り と 悟る 

くさとる(苦差取る)

 

でした。

おあとがよろしいようで。

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